私たちの生活と密接に関係している原油を主原料とした製品は、もちろん原油価格に 大きく影響を受けます。
そんな原油価格を決定しているのは、原油先物市場(げんゆさきものしじょう)と呼ばれる 先物取引市場です。
先物取引(さきものとりひき)とは
先物取引とは、契約した段階で代金と商品のやりとりをしないで、将来のある時点で代金と商品の 引渡しを行う取引のことです。
通常の取引と違う3種類の特徴を持ちます。
■ 公正な価格形成
もし商品先物市場が無かった場合、天候や経済情勢により、高いか安いかどちらか一方によってしまった商品の価格は、
なかなかすぐには戻りません。
こういった状況の中で、生産者が毎年一定した利潤をあげるためには、下記に述べる保険機能を用いることになります。
そしてこのことが需要と供給の調整を生み、公正な価格を形成することとなります。
■ 保険機能
農作物の生産者や原油を輸入する商社などが、価格が値上がりや値下がりするリスクを回避(ヘッジ)する
手段として利用しています。
いわゆるリスクヘッジと呼ばれる手法で、値上がりリスクを回避する”売りヘッジ”と値下がりリスクを回避する
”買いヘッジ”を行い、価格を相殺(そうさい)させます。
■ 資産運用
今ある在庫を先物市場で売却し、同時に先に必要となるであろう時期の先物を購入します。
これは在庫機能と呼ばれ、有効な資産運用の手段となります。
またひとつの金融派生商品(デリバティブ)として、株式や土地などと同じように商品先物は、
法人や個人の資産運用の有益な手段ともなっています。
原油先物市場について
原油先物取引市場は、世界に4つあり、 NYマーカンタイル取引所(NYMEX)、ロンドン国際石油取引所(IPE)、シンガポール取引所(SGX)、 そして東京工業品取引所です。
世界4つの市場の中に、日本も入っていることに驚きません?
それだけ投資する資金を持ってる国ってことなんですよね、きっと。
この4箇所の取引額が、実際の原油取引価格の価格指標になるんですが、中でも NYマーカンタイル取引所(ニューヨーク)が非常に重要視され、 世界の原油価格指標となっています。
その理由は、オイルメジャー、産油国の石油会社、商社、石油元売会社、ファンド、 一般投資家など幅広い参加者が価格決定に参加しているからだと言われています。