2007年(10月現在)は過去に例がない急激な原油高の状況です。 どうしてこんな状況になったのかというと、大きな構造変化のためだと考えられています。
原因を簡単に図にしてみましたが、この3要因が一気に起きたために 原油先物市場が大きな反応を示したようです。
原油価格を決定しているのは原油先物取引市場のため、投資をしている機関投資家や 企業、個人などが『原油価格はもっと高くなる』と予想したために起こっているんですね。
サブプライムローン問題と原油高
サブプライムローンとは、アメリカの低所得者層向け高金利住宅ローンのことです。
このサブプライムローンのシステムが上手くいかずに大きな問題となり、 2007年の金融市場は一時大きく揺れ動きました。
そのため、多くの投資家が影響を受けたため、今後高値が予想される原油先物取引市場に 投資対象を移したことが、2007年原油高の原因の一因とされています。
インド、中国の需要増と原油高
アジア圏の経済発展に伴い、原油の消費量が年々増加しています。 特に国民が10億人を超えるインドと中国の需要増がすさまじく、近年の原油高に大きな 影響を与えてます。
2007年の原油高には、特に2008年中国の北京で行われる北京オリンピックの影響があるようです。
北京周辺は急ピッチで建造や道路補修などが行われており、それに関わる物資輸送が莫大な 規模になっています。
これによりガソリンや軽油の需要が伸び、原油大量消費のひとつとなっているようです。
中東の情勢不安と原油高
イラクをはじめとする石油産出国の情勢不安は、2007年10月現在、毎日のようにニュースが 飛び交っています。
急激な原油高に影響を与えているのは、イラク国内のクルド系武装勢力とトルコとの緊張が 挙げられます。
トルコのエルドアン首相はテロ攻撃を続けるクルド系武装勢力に対し、
イラクへの越境攻撃も辞さない構えで、原油市場での供給不安に拍車がかかっている状況です。
(2007年10月の状況)